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2012年10月22日(月)

ゆうPRESS

原発・放射能・仕事・将来…

福島で青年大集会 11月4日

もやもや 一緒にスカッ!!

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 「原発、放射能、仕事や将来のこと、誰もがもやもやした気持ちを抱えている。原発事故が起きた福島から、日本の今とこれからを考えよう」―。福島市で11月4日、「もやもやふっとばしまスカッ!! 福島青年大集会2012 〜フクシマで考える日本の今とこれから〜」(主催=同実行委員会)が開かれます。集会を準備する青年らは、「福島の今を知ってほしい。原発をなくすため、多くの青年と連帯したい」と、全国の青年に参加を呼びかけています。

 (細川豊史)


もやスカッ!!

写真

(写真)集会の運営について議論する実行委員ら=13日、福島市

 ―東京電力福島第1原発事故で放射能の影響が不安。福島で子育てしていいのかな

 ―解雇されても、震災だからしかたないのかな

 「今、福島の青年たちは、こういう言葉にできない『もやもや』を抱えています。集会は、こういう思いを『言ってもいいんだよ』と、吐き出せる場にしたいですね」

 同実委事務局次長で民青同盟福島県委員会常任委員の樅山(もみやま)悟史さん(29)=福島市=は、こう話します。

 実行委員の尾形沙織さん(25)=同市、社会福祉士=も、「もやもや」を抱える一人。仕事でかかわるお年寄りが、原発事故のせいで畑仕事ができなくなったことで手が動かせなくなり、認知症も進行してしまいました。

 「お年寄りが元気に暮らせるように努力しているのに…。原発事故は、人々の生活をめちゃくちゃにしてしまう。だけど最近、事故のことが話題にならなくなってきて。このまま何もしなくていいのかなと思っていました」

知って、変える

 同実委事務局長で民青同盟福島県委員長の八巻春奈さん(29)=同市=は、「『もやもや』した思いを共有して、さらにその原因、社会のしくみを知って、変えていく。『もやもやふっとばしまスカッ!!』というタイトルにはこういう意味が込められています」と話します。

 実行委員で福島県民主医療機関連合会事務局員の穂積順子さん(32)=同市=は、2歳と1歳の女の子の子育て中です。次女を産んだのは原発事故発生から数カ月後のこと。福島で産み、子育てすることがいいのかどうか深く悩みました。

 「医師など専門家の話を聞いて正しい知識をえたり、子育て仲間と思いを共有し、学び合うことが支えになっています。集会もそういう場にしたい」

 集会では、専門家をアドバイザーに迎え、何でも話し、学び合える八つの分科会を企画。しゃべり場「本当は言いたい原発・放射能のこと」、原発問題を考えるシンポジウムや、子育て世代が交流できる「パパママcafe」などがあります。

もやスカッ!!

写真

(写真)毎週金曜の原発ゼロを訴える行動に参加する、大集会の実行委員ら=12日、福島市

 実行委員に共通するのは、「福島で頑張る」という思いです。

 集会の実行委員長は、福島県商工団体連合会青年部協議会青年部長で設計士の鈴木清文さん(36)=東白川郡塙町=。原発事故で相馬・双葉地方の民商の若い仲間たちが故郷を追われ、商売をできなくさせられました。

 「集会を成功させて、彼らに福島で頑張る姿を見せたい。少しでも勇気を与えたい」

 穂積さんも、「放射能におびえるだけでなく、自主避難者も県内に残っている人もともに補償、除染、雇用支援などを国、県、東電に求めることが大事だと思います」と話します。

 実行委員で、福島市の薬局に勤務する遠藤健二さん(34)=二本松市=は語ります。

 「放射能への不安に寄り添いながら、福島で頑張る。自主避難した人もいつか戻ってこられる場所を守りたい。福島の人たちが分断させられずに、いかに心一つになれるかが大事だと思います」

全国とつながる

 損害賠償を求める被災者にまったく誠意を示さない東電。原発ゼロの世論に背を向け、原発の再稼働、新増設を認める政府。

 八巻さんは、「私たちの声が政治に届いていない。国や東電のトップが私たちの声を聞かざるをえなくなるくらいの運動を、福島から青年の力で起こしたいねと話していました。それが集会のきっかけでした」と話します。

 福島、郡山、会津、いわきなど各地域の実行委員会を結成し、当日はバスで参加。かつてない取り組みです。

 実行委員がチラシを見せて誘うと、会社の同僚女性らが「楽しそう。友達にも配るね」とチラシを5枚受け取ったり、「デモ行進やってみたい」と話したりするなど、関心が広がっています。

 インターネットのフェイスブック、ブログ、ツイッターでも情報を発信。集会の内容と魅力を伝えるインターネット番組「もやスカッTV」を動画サイトのユーチューブで配信中です。

 集会は、福島と全国の青年が連帯する場となります。メーン集会には、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんや、福井県で原発問題に取り組む「福井ピースアクション」のメンバーらも駆けつけます。

 鈴木さんは語ります。

 「全国のみなさん、ご支援ありがとうございます。ぜひ集会に来てください。福島も変わる、全国も変わる、原発をなくしていこうぜという集会にしたいですね」

図

福島青年大集会プログラム

 11月4日(日) メーン会場=福島市・街なか広場(JR福島駅東口から徒歩3分)

 10時30分 分科会

 13時30分 メーン集会

 15時30分 サウンド・デモ

 詳細や問い合わせ先はブログなどで確認してください。

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 ■Twitter:@fuku_now

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カンパあて先

 銀行名 福島信用金庫 北支店

 口座番号 普通 0267620

 口座名 福島青年大集会実行委員会


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