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2012年10月22日(月)

自衛隊関係者もオスプレイ反対署名

静岡・御殿場 党派超え

“富士山の地に来るな”

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 米海兵隊のオスプレイ分遣隊配備が計画されている米軍キャンプ富士の地元・静岡県御殿場市で、「オスプレイ配備の中止を求める署名」が党派を超えて広がっています。(静岡県・内田伸治)


写真

(写真)署名を訴える女性たち

 キャンプ富士は、陸上自衛隊東富士演習場(御殿場市、裾野市、小山町)内にあり、演習場の約7割が御殿場市内です。

 「富士山のある素晴らしいこの地にオスプレイは絶対来てほしくない」と語るのは女性(73)。「御殿場・小山9条の会」の会員です。

 女性は、オスプレイ配備反対の署名を広くよびかけることに最初は躊躇(ちゅうちょ)したといいます。

 東富士演習場の6割は、地権者や財産区などの私公有地が占め、御殿場市内には五つの財産区があり、演習場への土地賃貸料が収入源になっています。自衛隊の行事に協力し、隊員志願者を推薦する自衛隊協力会の会員も多数います。

 「基地のまち」で署名は受け入れてもらえるのか、足を踏み出すと―。

 近所の人はもちろん、幅広い人たちが次々に署名してくれました。演習場の地権者も「オスプレイのような危ないものは来てほしくない」と署名。自衛隊協力会の男性も「オスプレイは危険だ。たとえ東富士に来ても配備を中止させる運動を続けてほしい」とペンを走らせました。

 「思い切って訴えてよかった」という女性。署名活動に弾みがついています。

 元保育園園長の女性(68)は、市内の保育園を訪問して署名への協力を訴えています。オスプレイがとても墜落の危険が高いこと、オスプレイの騒音が極めてうるさいことなどを話し、「子どもたちを守るために、協力してほしい」と訴えます。「オスプレイは怖い」とほとんどの人が署名してくれ、約1000人分の署名が集まりました。

 女性は「子どもたちの幸せのためにも、オスプレイは飛ばせたくない」と引き続き結びつきを活用して署名を広げています。

 署名活動をすすめる「御殿場・小山9条の会」には、「これだけ事故が起こっているのに『操縦士のミス』という米国の説明はおかしい」「オスプレイの危険は別格」など怒りの声が寄せられています。

 毎週駅前でとりくんでいる市平和委員会の署名活動には、現職の若い自衛官や高校生、県外からの観光客など幅広い人が署名していきます。

 6月に公表された米軍の環境レビューによれば、キャンプ富士ではオスプレイ2〜6機が毎月2〜3日、訓練し、運用回数は現状より10%増え、年間約500回、夜間訓練も行うとされています。

 御殿場市議会では12日、米軍キャンプ富士へのオスプレイの飛行運用は容認できないとする意見書を可決しました。日本共産党の高木理文議員がよびかけ、自衛隊OBの1人を除く22人の議員連名の発議になりました。

 「御殿場・小山9条の会」の堀内哲雄事務局長は「沖縄や全国の人と連帯して何としてもオスプレイの配備を中止させたい」と話しています。


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