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2012年10月17日(水)

「日本維新の会」の党づくり

早くも行き詰まり

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 「日本維新の会」の党づくりが早くも行き詰まっています。党員は国会議員と「大阪維新の会」所属の地方議員、府内首長ら百十数人だけで出発した“根無し草”の党です。それなのに、橋下徹代表が「既存政党のようにとにかく一般党員を広げればいいというわけじゃない」(10日)と一般党員の拡大にブレーキをかけているからです。

帝国憲法請願で

 橋下氏がこの発言をしたきっかけは、「日本維新の会」と連携してきた都議会の「東京維新の会」が戦前の大日本帝国憲法の復活を求める請願に賛成し、大ひんしゅくを買った問題と関係しています。

 「日本維新の会」党員は一般党員も含めて代表選で1人1票の投票権を持つと規約で定められています。

 東京都議会の請願を提出したのは極右団体「国体護持塾」(京都市)の南出喜久治塾長ほか5034人。10日の囲み取材で記者団から「そういった人たちが大挙して入党し、大日本帝国憲法復活だという人を代表に選ぶという事態は想定されないのか」との質問が出されたのです。

 橋下氏は「そしたら日本維新の会がつぶれるだけじゃないですか」と投げやりに回答。一方で党員については「どこまで要件を厳格化するか。議員が責任をもって推薦する形にすべきではないかと総務会に言っている」と明かしました。

 「東京維新の会」に対しては「まだ入党してもらったわけでもない」「大日本帝国憲法復活なんてマニアの中だけでやっておく話」と切り捨てた橋下氏。

 しかし、問題はまだ始まったばかりです。

ジレンマを抱え

 「日本維新の会」はこれから次期衆院選に向けて全国に足場を築こうとしています。同会と合流や連携の動きを示している全国の政治団体や地方議員団は「十五都府県の二十三団体」(「東京」11日付)と報じられています。しかし、それぞれが、いったいどんなグループなのか。「日本維新の会」は連携や入党を認めるのか。認めれば失望を買うリスクを負い、認めなければ広がらないというジレンマを抱える可能性が濃厚です。

 例えば「日本維新の会 千葉市議会議員団」を名乗る同市議会会派に所属する田沼隆志市議は「国の指導者による靖国参拝が普通となったとき、日本復活が始まる」とブログに記述。「自虐史観からの脱却を目指す」などと語り、典型的な右派政治家ぶりを示しています。


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