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2012年10月16日(火)

国政選挙 実施で合意

チュニジア連立与党

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 【カイロ=小泉大介】昨年はじめに独裁体制が倒れたチュニジアで14日、連立与党が大統領選挙と国会議員選挙を2013年6月に実施することで合意しました。同国では現在、制憲議会による新憲法草案の起草作業がつづいていますが、今回の合意により、選挙の前提となる憲法制定にはずみがつくか注目されます。

 ロイター通信が伝えた連立与党の声明は、二つの選挙を来年6月23日に実施することで合意したとするとともに、「将来の政治システムとしては、大統領と議会とのバランスを保証する」とし、権力の分立を図ることを表明しました。

 チュニジアでは昨年10月に行われた制憲議会(217議席)選挙をうけ、暫定大統領に世俗政党・共和国会議(29議席)のマルズーキ氏、暫定首相に「穏健」イスラム主義政党・アンナハダ(89議席)のジェバリ氏、制憲議会議長には世俗政党・エタカトル(20議席)のベンジャアファル氏がそれぞれ就任し、この3党による連立政権が現在まで続いています。

 これまで大統領・国会議員選挙の日程が決まらなかったことに対して、反政府派から、アンナハダが選挙によらずに権力の集中を進めようとしているとの非難の声が上がっていました。

 一方、制憲議会による新憲法草案起草をめぐっては、イスラム教と政治との関係や、市民的政治的自由、女性の権利などの問題が中心的争点となっています。しかし、厳格なイスラム法の適用を求める超保守的イスラム主義者と世俗派とが激しく対立し作業は難航しているもようです。


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