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2012年10月16日(火)

和平枠組み合意 調印

比政府とイスラム組織

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 【ハノイ=面川誠】フィリピン政府は15日、南部ミンダナオ島で1978年から独立を掲げてきた武装組織「モロ・イスラム解放戦線(MILF)」との間で、和平枠組み合意に調印しました。2016年に広範な自治権を持つ地方政府「バンサモロ(『モロ人の地』の意味)」を設立します。

 調印式はマニラの大統領官邸で行われ、アキノ大統領、ムラドMILF議長、仲介役を務めたマレーシアのナジブ首相が出席。アキノ氏は演説で「民主主義の理想を支える平和を守ることを約束する」と強調。ムラド氏は「(合意は)バンサモロのアイデンティティーを回復する歴史上もっとも大事で画期的な文書」とたたえました。

 枠組み合意に基づいて、大統領令により和平プロセスの詳細を立案する「移行委員会」が発足します。同委員会はMILF代表8人、政府代表7人から成り、地方政府の徴税権、天然資源の配分、治安権限などを協議し、バンサモロ基本法を起草します。

 MILFは独立要求を取り下げて武装活動を停止。2016年に選挙を経て自治政府が発足した後、武装解除されます。


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