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2012年10月14日(日)

福島から発信

「原発いらない」

5カ所で行動、参加者の思い

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写真

(写真)「原発は いらない!」などのプラカードなどを掲げた行動参加者たち=12日、福島市

 首相官邸前行動に呼応した原発に反対するアピール行動が12日、福島県内5カ所で行われました。参加者からは「官邸前デモに触発されて、自分たちの町でもやろうと思った」「福島でも声を上げなければ」などの力強い声がありました。

悩みながらも声あげ続ける

■福島市

 福島市の街なか広場では、鳴り物や楽器を持ち寄り、元気に「原発いらない」とアピールしました。

 福島市渡利に住む青年(26)は「原発はいらないという気持ちでいっぱい」と話します。原発事故が起こったときは、考えもしなかった異常事態に驚き、2週間余り新潟県に避難しました。「避難先でテレビを見ながら福島のことを心配していました。遠く離れていて自分が何もできず、もどかしい気持ちだった」といいます。

 首相官邸前での抗議行動がどんどん大きくなり、「原発ゼロ」「再稼働反対」の声が全国に広がっていると聞き、勇気づけられたといいます。

 「悩みながらも福島で暮らしている人が声を上げていくことの大事さを感じています」

■会津若松市

 毎週金曜日に行っている「原発いらない」会津若松集会は、3回目を迎えました。

 第1回の集会から連続参加している女性(49)は、全町避難の富岡町から会津若松市に避難しています。「以前の私は、原発がこんなに危険なものとは思っていなかった」と女性。「事故が起こればどんな大変なことになるか、国民の多くは知らないでいます。この集会に参加したのは、自分の体験を伝えたいと思ったから。首相官邸前の集会に参加している方々も参加している自分自身のためと思っての行動ならうれしいし、心強い」と語りました。

■いわき市

 いわき市のJRいわき駅前では、所狭しと並ぶ仮設住宅の写真や、手書きのプラカードなどを手に、20人以上が原発はいらないとアピールしました。

 同市の原発再稼働に抗議する行動は、8月10日に始まりました。

 行動の呼びかけ人の一人で、元教員の男性(61)は「参加者が徐々に増えてきました。福島第1原発は5、6号機も含め、すべて廃炉にするべきだ」と話していました。

 行動に参加していた日本共産党の渡辺博之市議は「本当の事故収束をし、原発をなくしていきたい」と話しました。

■南会津町

 12回目の行動となった南会津町での「さよなら原発南会津」では集会とデモを行い、13人が参加しました。

 参加者は会津田島駅前を5時20分ごろにスタート。手には「原発即廃炉」などと書いたプラカードを掲げ歩きました。携帯電話のカメラで撮影する人や、通りがかった女性が「ご苦労さま」と声を掛ける場面も。

 昭和村から初めて参加した女性は「原発反対を口に出していうことはとても良かったです。次回も来ます」と話しました。

■郡山市

 郡山市では、太鼓やラッパの音とともに「原発いらない」のアピールの声が響きました。

 「初めて参加しました」と話すのは、公共交通機関で働く男性労働者(58)です。「昨年の春から市民は、浮き立たない。人間らしく生きていくには原発は廃炉にしてなくすべきです」

 「原発はゼロしかない」と断言するのは神戸から来たという画家・だるま森さんと、ファッションデザイナー・えりこさん夫妻。郡山市内で公演があったことから参加。「原発事故は人災事故。経済の利益優先はおかしい」と話しました。


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