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2012年10月10日(水)

世界経済 減速を予測

IMF・世銀総会 東京で開幕

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 国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会が9日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開幕しました。日本での開催は48年ぶり。加盟188カ国の財務相・中央銀行総裁らが14日までの日程で世界経済について議論します。

 IMFはこの日、会場で最新の「世界経済見通し」を発表。2012年の世界全体の実質国内総生産(GDP)の伸びが3・3%に減速するとの予測を明らかにしました。前回7月時点の予想から0・2ポイントの下方修正です。

 記者会見したブランシャールIMF主任エコノミストは「世界経済の回復力が弱まっている」と懸念を示し、「将来についての全般的な不透明感」を指摘しました。

 また、同日発表した「財政監視報告」の中でIMFは、先の国会で成立した消費税増税を「不十分」とし、さらに増税を求める干渉的姿勢を示しました。

 関連行事として「防災と開発に関する仙台会合」も東日本大震災の被害を受けた仙台市で9日開幕しました。開発計画の中に防災をどう位置づけるかをめぐってパネル討論が行われ、世界銀行幹部と先進国、途上国閣僚が意見を交わしました。

 先進国が優位になっているIMFの改革も重要テーマの一つ。IMFでは出資金の多い国が大きな権限を持ちます。出資比率を手直しして、新興国の地位をやや上げることが2010年に決まっています。しかし、加盟国の批准が遅れており、今総会中に発効するのは困難な見通しです。

 総会の期間中、途上国の貧困克服や金融投機の規制を求める市民団体が会合や宣伝を行い、IMF・世銀と各国政府に行動を促すことにしています。


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