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2012年10月9日(火)

アフガン戦争開始から11年

即時撤退を求め抗議

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 2001年の米国の同時多発テロを受け、米英を中心とする多国籍軍が、テロを実行した国際テロ組織アルカイダをかくまったとしてアフガニスタンに侵攻してから7日で丸11年が経過しました。侵攻の主力部隊を担った米英両国では同日、現在も続く無益な戦争に抗議し、即時撤退を求める行動が取り組まれました。


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(写真)アフガニスタン開戦11年目の7日、ニューヨーク市内で、死んだ兵士の名前を読み上げ、戦争の悲惨さを訴える人たち(山崎伸治撮影)

米国 死亡兵名読み上げ

 【ニューヨーク=山崎伸治】米国内各地で7日、アフガニスタン戦争が今も続いていることに抗議するデモや集会などが開かれました。このうちニューヨーク・マンハッタン南側にあるユニオン広場では、同戦争で死亡した2000人を超える米兵の名前を読み上げ、戦争の悲惨さを訴える行動がありました。

 これは反戦組織「声を上げる軍人家族の会」や「おばあちゃんの平和旅団」、「戦争抵抗者同盟」などの地元組織が取り組んだもの。参加した十数人の人たちが交代で、アフガン戦争で死亡した兵士を追悼するため、名前と階級、年齢を読み上げていきました。

 合わせて、「アフガン戦争をやめよう」「みなさんの税金が戦費に使われている」と道行く人たちに声を掛けました。

 参加者の一人、バーバラ・ハリスさん(76)は、先週1週間にアフガンで死亡した米兵9人のリストを手にしていました。「価値のない戦争のために、いまも若い人たちがアフガニスタンで死んでいます。米国には軍国主義ではない、別の哲学が必要です」と語りました。

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(写真)英軍の即時撤退求め集まった人たち=7日、ロンドン(小玉純一撮影)

英国 戦死もうたくさん

 【ロンドン=小玉純一】ロンドンで7日、観光名所ナショナルギャラリー(美術館)前に、援助団体代表や美術家、音楽家、下院議員ら約100人が集まり、アフガニスタンに駐留する英軍の即時撤退を求めました。反戦団体の戦争阻止連合が呼びかけました。

 アフガンで戦死した英兵の家族から、息子ジェームズ氏を2008年に失ったキャロライン・マンディーさん(53)が発言。「母親たちのためにここに来た。私は息子を失った気持ちを知っている。ジェームズは(戦死英兵の)121人目だった。以来、何人も死んだ。そのたびに胸がつぶれる。いまや433人。もうたくさん」

 現在アフガンに駐留する英兵は9500人。政府は年内に500人、14年末までに残り9000人を撤退させる計画です。

 マンディーさんら遺族19氏は4日、キャメロン首相あて書簡を公表。「あと2年も無意味な戦争のために駐留させるのは許せない。あと100人以上死ぬことになる。クリスマスまでに全兵士を家に返し無意味な殺害を終えることを求める」と訴えています。

 大衆紙ミラーが9月24日に発表した世論調査では回答者の5人のうち4人が対タリバン戦争は命の無益な浪費と考え、52%が直ちに撤退すべきだと答えています。


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