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2012年10月5日(金)

経済・雇用・医療保険で討論

米大統領選 ロムニー氏が攻め、オバマ氏防戦

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 【ワシントン=小林俊哉】11月の米大統領選に向け、民主、共和の二大政党の候補者による大統領選候補者討論会が3日、コロラド州デンバーで開催されました。ロムニー前マサチューセッツ州知事(共和)は深刻な経済・雇用状況や累積債務の増大について、オバマ大統領(民主)の責任を追及。オバマ氏は防戦一方となりました。

 今回の討論は、内政問題がテーマ。経済・財政政策、医療保険制度などをめぐって両者が議論しました。ロムニー氏は、オバマ政権の“経済失政”で「中間層が葬られている」と批判。「オバマ氏は増税を好む」「経済規制を強化した」「財政赤字を拡大した」「医療改革法は雇用を殺した」と攻撃を強めました。

 オバマ氏は、財政赤字はイラク、アフガニスタンの二つの戦争、富裕層を含めたブッシュ前政権時代からの減税措置、金融経済危機を引き継いだことによるものだと反論。医療保険改革は保険業界のもうけ本位の姿勢への規制であり、金融規制改革も危機の再発防止策だと主張しました。

 厳しい経済状況を背景に野党のロムニー氏が攻勢をかけ、現職のオバマ氏が長々と弁明する格好となりましたが、議論そのものはかみあいませんでした。

 ロムニー氏は大規模減税、医療保険改革法の廃止、金融規制法の抜本改正を主張しましたが、どれも具体的な措置については言及を避けました。富裕層増税を主張するオバマ氏は、財政赤字を増やさずにどうやって5兆ドル(約394兆円)もの減税を行うのかとロムニー氏に質問しましたが、ロムニー氏は、経済の好転による増収への期待を表明するのみ。オバマ氏は「彼は具体策を言おうとしない」といら立ちをにじませました。

 両党の大統領候補者による討論会は、市民からの質問に答える方式で16日、外交をテーマに22日にも行われます。11日には副大統領候補による討論が行われ、いずれも主要テレビ局が全米に中継します。ただ、同討論会の主催団体は、大統領候補について全米規模の世論調査で15%以上の支持率があることなどを討論会の参加要件としており、今回は二大政党以外の候補者は招待されていません。


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