「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年10月5日(金)

まだスタート台にも立てない 維新の会

国会新役員は選出したが

新会派届け出できず

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「日本維新の会」は4日、両院議員総会を開いて、新役員を選任しました。しかし、所属議員の大半は、いまだ旧所属政党の会派に属したまま。松野頼久・議員団代表(元民主)は会合後の記者会見で、「一刻も早い国会の開催を求め、活動の場をつくっていきたい」と意気込みましたが、現状では国会が開かれたとしても新会派の届け出さえできず、論戦のスタート台にも立てていません。

 会合では、同議員団の幹事長に松浪健太議員(元自民)、総務会長に上野宏史議員(元みんな)、政調会長に桜内文城議員(元みんな)を選出。国対委員長は議員団代表の松野氏が兼務することになりました。

 「日本維新の会」への合流議員9人のうち、旧所属政党の会派離脱届が出されたのは「谷畑孝議員(元自民)、松浪健太議員の2人だけ」(国会事務局)。代表の松野氏をはじめ、元民主の4議員、元みんなの3議員は、旧所属政党の会派に属したままです。

 会派主義をとる国会では、たとえ離党しても、各党が会派離脱手続きを完了させないと新会派を結成できません。国会では会派に所属する議員数によって委員会の委員数や質疑時間などが割り当てられるため、新会派を届け出なければ論戦をスタートさせることもできません。

 松野氏は「一刻も早く(会派離脱を)認めていただきたい」(3日)と、あせりの色を隠しません。しかし、合流議員9人のうち6人が比例選出という寄せ集め政党。比例議員が離党して新党に参加することに批判の声もあります。“選挙目当て”の離合集散との批判にどう答えるか。政党としての課題は“船出”から山積みです。(佐藤高志)


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって