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2012年10月3日(水)

きょうの潮流

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 「…和尚たちはこの女のあだな姿を見るや、みな七顛(てん)八倒しはじめた」『水滸伝』の一場面を読み、首をかしげる人がいるかもしれません▼「七顛八倒」は、日本ではふつう「七転八倒」と書きます。苦しくて、のたうちまわる。とすれば、なまめかしい女性をみて苦しむとは? 『楽しむ四字熟語』(奥平卓・和田武司)によると、『水滸伝』の和尚たちの七顛八倒は次のようなありさまらしい▼「精神が錯乱して思考も言動もしどろもどろな状態」。漢字のふるさと中国での、本来の意味です。あるいは「物事が混乱して筋目もなにもないこと」もさす、といいます▼であれば、赤旗記者を記者会見から締め出そうとした原子力規制委員会は、もともとの意味で七顛八倒していたのでしょう。「しんぶん赤旗」を除く理由が、くるくる変わりました。“特定の主義主張を持つから”。独裁国家とみまがう本音をあらわにしたあとは、いいわけに追われました▼“政党機関紙だから”、次いで“会見場が狭い”。そして、“昨年に政府・東京電力の統合対策室が開いていた会見にも参加していないはずだから”。ここで万事休しました。「しんぶん赤旗」は、その会見に参加していたのですから▼二転三転、実は七顛八倒。筋道もない、しどろもどろの結果、ついに赤旗記者の参加を認めました。思い通りにならなくて、日本語の意味で「七転八倒」する人もいるでしょうが、いいかげんに、自分も民主国家の一員と目を覚ましてほしい規制委です。


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