2012年10月1日(月)
原発ない社会早く
各地で集会・ウオーク
ツイッター呼びかけで集合
“あきらめず声あげる”
東京
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雨をついて若者が、親子連れが、「原発いらない」の声を東京・渋谷、原宿の街に響かせました。30日に行われた反原発デモ。ツイッターを通じた呼びかけで集まった300人が参加しました。主催は「Twit No Nukes(ツイット・ノーニュークス)」で、今回で13回目です。
出発と同時に降りだした雨の中、「サヨナラ原発」の横断幕を先頭に、「再稼働反対」「原発は無くても電気は足りる」などと書いたプラカードを手にした参加者らがドラムのリズムに乗ってコール。沿道の人々の注目を集めました。
さいたま市から友人と参加した会社員の女性(25)は、「人の命がないがしろにされることへの怒りに突き動かされて参加しています。政府の原発ありきの姿勢が許せません。デモや抗議などをこれからも続けたい」と話しました。青森県黒石市の女性(43)=パート=は、夫、小学5年と6歳の息子2人とともに上京し、9月28日の首相官邸前行動から参加しました。「原発に頼らない社会を一刻も早くつくりたい。この子たちに、あきらめずに声を上げる姿勢を見せようと思って参加しました。これからも青森の行動にも参加します」
大間の工事再開止めよう
北海道・函館
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電源開発の大間原発(青森県大間町)年内工事再開方針が示されたことに緊急に抗議する「大間原発・すぐとめよう!集会&ウオーク」が30日、330人が参加して小雨のなか北海道函館市内で行われました。
主催は「バイバイ大間原発はこだてウオーク」です。同市は大間原発の対岸にあり最短で17キロメートルしか離れていません。集会では緊急の音としてサイレンが鳴らされ、「子どもたちの平和な未来の顔を想像して」の呼びかけとともに、トランペットの染みいるような故郷を思う音色が響き渡りました。
工事再開方針に強い怒りの発言が続きました。家族とともに参加した外国人男性は「私たちは大変な事態に直面しています。あれだけの事故を起こした日本が、自分の国民を守らない、そのうえに新しい原発をつくるとは信じられない、とアメリカやカナダからメールが殺到しています。世界が日本を見ています。大間原発をつくるかつくらせないかは人類の未来を左右する大問題です」と訴えました。
七飯町でチーズなどをつくっているという山田農場の女性は「原発で子どもや孫たちが安心して暮らせなくなると思うと、たたかうという言葉はあまり好きじゃないけど、私たちはあきらめないと強く言いたいと思います」と呼びかけました。
民主党市議に続き、日本共産党の紺谷克孝市議が「市議会では25日、全会一致で大間原発無期限凍結の決議をあげました。初めてのことです」と報告しました。