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2012年9月24日(月)

司令部を国内に移動

シリア反政府組織が発表

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 【カイロ=小泉大介】シリアの主要な反政府武装組織である「自由シリア軍」は22日、隣国トルコ南部に設置していた司令部をシリア国内に初めて移動させたと発表しました。政府軍と反政府武装勢力による内戦状態にある同国ではこの日も激しい戦闘が発生しており、今後、さらなる内戦激化、犠牲者増となる可能性が高まっています。

 自由シリア軍のアサアド司令官は、シリア国内で作製したというビデオ声明で、「シリア国民に対し喜びをもって伝える。自由シリア軍指導部が首都ダマスカスへの攻撃を準備するとともに、(すでに政府軍の支配から)解放された地域を守るためにシリア国内に移動したことを」と表明。ただ、国内のどの都市に移動したかについては明らかにしませんでした。

 さらに同司令官は、アサド政権打倒後の国づくりについて、「われわれが受け皿になれとの国際社会の圧力があるが、シリアの未来は国民だけが決定できる」とし、自由シリア軍の関与を否定しました。

 シリアでは22日も、北部アレッポや南部のヨルダン国境付近などを中心に政府軍が大規模攻撃を加える一方、ロイター通信が北部イドリブで反政府勢力が政府軍の戦闘機を撃墜したとの目撃者証言を伝えるなど戦闘がエスカレートしました。英国に拠点を置く「シリア人権監視団」によるとこの日は全土で180人が死亡。21日にも150人が死亡したとしており、依然として重大な局面が続いています。


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