「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年9月22日(土)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「軍人」「凡人」「変人」。話題をよんだ言葉も、はやってから14年がたちます。当時、自民党の田中真紀子衆院議員が、総裁選に立った3人を評しました▼「凡人」とよばれた小渕恵三氏がまず首相になり、みずから「借金王」と名乗りつつ、病に倒れました。次の次の首相が、「変人」といわれた小泉純一郎氏。国の借金を積み増しした上、格差・貧困をひどくして退きました▼いま、行き詰まって政権の座を明け渡した自民の、総裁選の最中です。田中議員、こんどは5人の候補まとめて評しています。「5人の方々は中国でいえば太子党」「戦争を辞さない勢いの方々だ」▼中国で「太子党」とよばれる人々は、権力をになう幹部の2世です。自民の5候補には、政治家2世はもちろん、3世もいます。「戦争を辞さない勢い」とは、5人が「領土」をめぐり繰り返す、危なっかしい発言をさすのでしょう▼さて、いま民主党の田中議員は、自分の党の代表選で野田佳彦首相を推していました。野田氏は、得点で3分の2の支持を集めて圧勝しました。内閣の支持率が2割台、不人気の首相に次も期待せざるをえないのですから、民主もいよいよ行き詰まってきました▼しかし野田氏、財界の受けはいい。経団連の米倉会長が、再選を歓迎しました。「すぐれた政治リーダーと思う」。消費税の増税。30年後の「原発ゼロ」さえ閣議で決められない腰砕け。野田氏自身は2世の政治家ではありませんが、自民党の遺伝子はしっかり受け継いでいます。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって