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2012年9月21日(金)

インド全土で抗議

外資スーパー参入認めるな

小売業界・閣外協力政党も

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 【ニューデリー=安川崇】インドで小売業界への外資規制を緩和し米小売り大手ウォルマートなどの参入を認めるとするシン政権の方針に反発して20日、野党や小売業界団体が全国各地で抗議行動を実施しました。政権の閣外協力政党も抗議に参加しており、政権への圧力は高まっています。


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(写真)外資規制緩和の抗議集会で、スローガンを叫ぶ参加者=20日、ニューデリー(安川崇撮影)

 首都ニューデリー中心部の公園前では、小売業界団体が主催した抗議集会に業者ら数百人が出席。参加者はステージから「外資スーパーが入ってくれば私たちは収入を失う。政府の方針は働く貧乏人への攻撃だ」などと訴えました。

 集会には最大野党インド人民党(BJP)やインド共産党(マルクス主義)=CPIM=などの左翼政党のほか、政権に閣外協力する政党の指導者も次々に合流。交代でマイクを握り、「失業が問題になっている時に政府は国民の仕事を奪い、外国企業の利益に奉仕しようとしている」(バルダン・インド共産党〈CPI〉書記長)などと発言しました。

 業界団体は全国の加盟業者に抗議の閉店を呼びかけました。幹部はメディアに「首都圏だけで50万の業者がストに入るだろう」と語っています。

 一方、北部アラハバードや東部パトナなどの各地で野党支持者ら多数が鉄道の線路を封鎖。北部ジャンムーでも多くの商店が営業をやめているといいます。

 政府は昨年11月にいったん外資規制緩和策を閣議決定しましたが、国内小売業界や野党の反発を受けて実施を保留していました。今月、改めて実施を発表しましたが、反発した地域政党が与党連合を離脱。シン政権は下院での過半数を失い、少数与党となっています。


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