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2012年9月20日(木)

きょうの潮流

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 「快適だった」「騒音もそれほど大きいという印象は受けなかった」。8月はじめ、アメリカで米軍機オスプレイに試乗した、森本防衛相の感想です▼その3日後、米軍が決めました。米海兵隊がハワイの二つの空港で計画していた、オスプレイの飛行訓練を、事実上とり下げる―。オスプレイのもたらす、強い吹き降ろしの風が周辺の遺跡に与える影響などを考えての結論です▼住民は、観光や農業への影響、騒音被害を心配する声を、米軍に寄せていました。米軍は、米本土のニューメキシコ州でも6月、オスプレイの訓練をとり下げています。決め手はやはり、騒音や事故、自然環境の悪化を心配する住民の声、運動でした▼森本防衛相が“それほどでもない”という騒音も、住民にとっては一大事。米軍は、米国内の2州では住民の意見を聞き入れ、周辺の環境をおもんぱかって訓練をやめました。しかし、日本では違います▼もともと機体に欠陥をもち、危ないオスプレイ。日本政府は、米政府のいい分を受け売りして「安全」だと宣言し、配備・訓練の要求を受け入れました。「配備自体は米国の方針だ。どうしろこうしろという話ではない」(野田首相)「(配備はアメリカの)安保条約上の権利だ」(森本防衛相)と語ってきた政府です▼米国内でそれなりに生命力を発揮する民主主義が、安保条約にしばられる日本でははたらきません。しかし、沖縄はじめ全国の「オスプレイくるな」の声は、やがて安保の鎖を解いてゆくでしょう。


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