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2012年9月9日(日)

きょうの潮流

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 俳優チャールズ・チャプリンは1972年、20年ぶりにアメリカの地を踏みました。かつて赤狩りでチャプリンを追放したアメリカの映画界が、彼にアカデミー賞の特別名誉賞を贈ったのです▼授賞の瞬間、会場から大合唱がおこります。「ほほ笑もう 君の心が痛んでいても/ほほ笑もう 君の心が破れそうだとしても」。チャプリンが作曲した「スマイル」です▼36年の映画「モダンタイムス」の終わり、主人公と貧しい少女が自由を求めて旅に出る場面を、音で彩りました。初めは詞のない曲でしたが、甘美な旋律を人が放っておきません。54年、2人の作詞家が英語の歌に仕立てました▼「ほほ笑めば、怖くても悲しくても/明日には太陽が/君の顔をよろこびで照らし…」。以来、どれほど多くの歌手が歌ってきたでしょう。チャプリン自身が録音を勧めたというナット・キング・コールからエリック・クラプトン、マイケル・ジャクソン…。最近、わが国で新しい録音が登場しました▼歌い手は、おおたか静流(しずる)さん。CD「ノー・ニュークス・ジャズ・オーケストラ」の一曲です。CDの表紙は、上空高くから撮った、白煙、黒煙を吹き上げる福島第1原発です。話題のCDをつくったベース奏者・沢田穣治さんによれば、「変革の意志としてのジャズ」を世に問いました▼おおたかさんの、しみじみ歌う「スマイル」をなんども聴いています。「涙があふれそうでも…さあほほ笑んで/やっぱり生きる価値はあるんだなって、気づくよ」


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