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2012年9月7日(金)

前重慶副市長を起訴

職権乱用・亡命企図の容疑

中国

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 【北京=小寺松雄】中国重慶市の王立軍前副市長・前公安局長が、独断で行政をねじ曲げた罪のほか、職権乱用、収賄、亡命企図の容疑で、このほど四川省成都地裁に起訴されたことが5日に明らかになりました。

 王容疑者は、3月に重慶市書記を解任された薄熙来(はくきらい)氏に抜てきされて2008年に遼寧省から重慶に転任。公安局長として暴力団一掃の取り組みを指揮しましたが、これが法律を無視したやり方だというのが起訴内容になっています。

 昨年11月、薄氏の妻・谷開来受刑者が英国人実業家を殺害したことを知りながら、刑事責任を追及せずに証拠を隠滅し、この過程で賄賂を受け取ったことも罪に問われました。

 さらに今年2月、成都市にある米国総領事館に駆け込んだことも「国を裏切って亡命を図った」罪とされています。

 起訴内容には「技術的手段を使って不正を働いた」ことも含まれており、これは国家指導者専用の電話を盗聴したことを指しているとみられます。

 王氏は、英国人殺害事件の処理をめぐって薄氏と対立して公安局長を解任され、その直後に米総領事館に駆け込みました。翌日に同館を出たあと中央当局に拘束され、取り調べを受けていました。

 また薄氏の妻は8月に、英国人殺害の罪で執行猶予付きの死刑判決を受けています。


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