2012年9月7日(金)
九州北部豪雨 熊本県が10万円支給
半壊・床上浸水1400世帯に
被災者・共産党 要求が実る
熊本県は6日、九州北部豪雨で半壊・床上浸水の被害を受けた1400世帯に県単独で支援金10万円を支給する方針を決めました。日本共産党が被災者の声を取り上げ、粘り強く要望してきたものです。
党県委員会は、阿蘇市をはじめ現地に救援センターを設置し、のべ約1000人から直接対話で要望を聴取。畳やフローリングをはがさないと床下の泥が処理できないため「修復費用がさらにかかる」などの声が寄せられました。
被災者生活再建支援法は、全壊世帯などに最高300万円を支給しますが、り災証明で大規模半壊以上と判定されないと支援は受けられません。
党県委員会は8月8日、独自支援をしている他県の例を示し、半壊を上回る被害のある世帯への独自支援策を県に申し入れました。同23日には阿蘇市に県への働きかけを要請し2日後、市は県に要望書を提出しました。
県は今月13日開会の議会へ計1億4千万円の予算を組んだ被災者生活再建助成金の議案提出を決めました。
松岡徹県議は「知事は今後も支援を検討すると言っているので何の支援もないため同じように泥出しに困っている床下浸水世帯への支援を要求していきたい」と話しています。