「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年8月31日(金)

主張

秋のたたかい

国民の願いに応え草の根から

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 野田佳彦・民主党政権が、国民多数の反対を押し切って消費税増税と社会保障改悪、原発の再稼働を強行しました。米軍の新型輸送機オスプレイの沖縄配備や環太平洋連携協定(TPP)への参加も押しつけようとしています。国民の声を無視し、アメリカと財界の要求を最優先する姿勢です。

 国会解散・総選挙が近く行われることは確実な情勢のもとで、この秋、国民の暮らしと平和、民主主義を守る国民的たたかいを大きく発展させることが重要です。

要求掲げ幅広い共同を

 民自公3党が強行した消費税増税に対し、多数の国民が反対する状況は成立後も変わっていません。宣伝・署名を広げ、消費税増税に頼らない社会保障拡充の道があることを明らかにして、増税を中止させる運動を発展させることが求められます。

 原発再稼働に反対する運動は、毎週の官邸前行動やそれに呼応した全国の行動など粘り強く広がっています。野田内閣が「エネルギー戦略」を決めようとしているもとで再稼働に反対する運動を広げ「原発ゼロ」の政治決断を迫ることが重要になっています。

 米軍と野田内閣が沖縄に配備を強行しようとしているオスプレイ反対の課題も急を要します。オスプレイは低空飛行訓練など全国に被害を及ぼします。9月9日に開かれる沖縄県民大会の成功へ全国的な連帯が求められます。

 TPP参加阻止のたたかいも、9月に相次いで開かれる国際会議などで参加表明させないため、幅広い共同で野田内閣を包囲し、参加を断念させることが重要です。電機大手を中心にした12万人もの大リストラや公務員の賃金引き下げなど労働者の雇用と生活をまもるたたかい、東日本大震災の被災地での被災者本位の復興と農林漁業や中小企業の再生も重要です。

 国政の焦点となっている諸課題での国民的たたかいは、立場の違いを超え、要求で一致する「一点共闘」としても、広範な共同としてもかつてない規模と広がりをつくりだしています。全国段階での取り組みとともに、職場と地域での「草の根」のたたかいとして大きく発展させることが求められています。そうしたたたかいが、一致点で広範な人々との共同を広げる力を強めることになります。

 そのためにも国民的なたたかいの先頭に立っている全労連、全商連、農民連、新婦人、民医連などのナショナルセンターが積極的なイニシアチブを発揮し、自覚的民主勢力が総決起することが期待されます。日本共産党の職場・地域の支部やグループが、自覚的勢力とともに、「草の根」から運動を発展させることも求められます。

政治を転換する力に

 「草の根」からのたたかいとともに、国政の舞台で悪法の成立・強行を許している事態を打開してこそ、国民の期待に応えることができます。国会の解散・総選挙が近いといわれるこの秋こそ絶好のチャンスです。国民の要求実現にどの党を伸ばすことが一番の力になるかの国民的議論が不可欠です。

 民自公への批判につけ込んで憲法改悪や新自由主義政策を強権的に進める「橋下・維新の会」など反動的な逆流とのたたかいも必要です。国民本位の政治を実現する幅広いたたかいとして、この秋の国民運動を発展させましょう。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって