2012年8月30日(木)
民自公増税連合
首相問責めぐり 互いに「訳わからない」
首相問責決議案への態度が問われた29日の参院本会議。公明党は野党ながらも採決を退席し、政府・与党を事実上信任しました。先の衆院の内閣不信任決議案に続いて、民主党政権を“信任”したのは2度目。大増税の「最大の功労者が公明党」(公明新聞・18日付)と誇示するだけある行動です。
採決を前に空っぽになった公明党の議員席は、この党が国民に顔向けできない存在になったことをよくあらわしています。この苦しい行動には、友党・自民党からも「消費税法案に賛成するのに大変な決断をして、組織全体に説明するのに苦労されていた」(片山さつき氏)との声が上がりました。
その自民党はといえば、衆院の内閣不信任案採決には消費税増税法の成立に協力するために欠席したのに、この日はもろ手をあげて賛成しました。
民主党が「問責の提案理由では3党合意が痛烈に批判されている。あなたたちの政治決断が問責理由になっている」(武内則男氏)となじれば、「問責に値することは完全に一致している」(川口順子氏)と居直る―。片や自らの公約を投げ捨て、他方は解散に追い込むため自らの政治行動を否定するという、双方ともに道理のない行動。互いに「わけわからないぞ」などとやじと怒号を飛ばしあう“増税仲間”の醜い争いを国民にさらしました。 (吾)