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2012年8月18日(土)

国連監視団 19日で撤収

シリア首都に連絡所

安保理が代替措置

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 国連安全保障理事会は16日、会合を開き、アサド政権側と反政府勢力の戦闘が激化するシリアに4月から派遣されていた国連停戦監視団について、19日までの任期を更新せず、撤収させることを決めました。安保理は代替措置として、調停などに取り組む小規模の連絡事務所を首都ダマスカスに創設することで合意しました。(夏目雅至)


 国連は今後、連絡事務所を拠点に、問題の政治的解決に向けて努力を続ける考えです。

 17カ月にわたって政府、反政府勢力間の戦闘が続き、多くの死者が出ているシリア情勢をめぐって、安保理では欧米と中国、ロシアの対立が続き、国連は有効な措置を打ち出せずにいます。2月にシリア問題の調停を目指して国連・アラブ連盟特使に任命されたアナン前国連事務総長も、安保理での協力が得られないことを理由に今月末の任期いっぱいでの辞任を表明しています。

 国連停戦監視団は、アナン氏の提案で、安保理決議に基づいて今年4月に設立。非武装軍事要員約300人で構成されましたが、情勢悪化のため活動できず、監視団そのものが攻撃対象になるなどして6月中旬には活動を停止しました。要員も今月には100人にまで減員されていました。

 安保理は先月20日、監視団の派遣期間を30日間延長し、暴力減少を条件に再延長も考慮するとしていましたが、逆に戦闘は激化し、活動がいっそう制限されました。

 一方、ロイター通信は16日、国連筋の話として、ブラヒミ元国連アフガニスタン特別代表(アルジェリア元外相)がアナン特使の後任に就任することに合意したと報じました。


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