2012年8月11日(土)
民間犠牲5年ぶり減
アフガン 女性・子ども集中憂慮
【ニューデリー=安川崇】国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は8日、今年前半の民間人死者と負傷者は3099人で、5年ぶりに減少したと発表しました。UNAMA副代表はこれを歓迎するとしながら、「今もアフガンの女性や子どもが憂慮すべき水準で犠牲になっている」と指摘しました。
発表によると、犠牲の内訳は死者1145人、負傷者1954人で、昨年同期から15%減りました。8割が反政府武装勢力によるもので、駐留外国軍とアフガン軍による死者・負傷者は約1割としています。
同時期の民間人死者は2007年の684人から11年の1510人まで、連続で増加していました。
12年の外国軍の空爆による死者は83人、負傷者は46人で、前年同期より23%減。これらの被害の約3分の2が女性と子どもだといいます。
犠牲が減ったことについて英国放送協会(BBC)は、人心の離反を恐れる政府と武装勢力の双方が、民間人被害を避けるために攻撃の標的を絞っている、との見方を紹介しています。