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2012年8月9日(木)

証拠全面開示せよ

井上議員 再審制度ただす

参院委

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写真

(写真)井上哲士議員

 日本共産党の井上哲士議員は7月31日の参院法務委員会で、再審請求での検察官の手持ち証拠の全面開示を求めました。

 井上氏は、再審制度は冤罪(えんざい)からの救済と真相解明が目的であり、証拠の全面開示が必要にもかかわらず、現行の公判前整理手続きで行われている証拠開示すら保障されていないのが現実だと指摘。布川事件や東電女性社員殺害事件の再審決定に関わった元東京高裁判事の門野博氏が、再審事件についても現行制度では開示されるような証拠については「開示がなされてしかるべき」と述べていることを紹介し、速やかに開示するべきだと主張しました。

 井上氏はさらに、一連の再審事件で検察が重要な証拠の開示に抵抗してきたことをあげ、「有罪を目的とし、重い処分の実現を成果と見なすかのごとき姿勢はあってはならない」とした検察基本規程にも反すると指摘しました。

 滝実法相は「不当な事実認定をどう是正するかというのが再審の趣旨だ。検察当局はその趣旨で裁判に臨むと信じている」と答えました。


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