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2012年7月24日(火)

アラブ連盟が退陣要求

シリア・アサド政権に迫る

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 事実上の内戦状態となっているシリア問題について、アラブ連盟(22カ国・機構)は22日、カタールの首都ドーハで外相級会合を開き、反体制派への武力攻撃を続けるシリアのアサド大統領に対し、速やかな退陣を求めることで合意しました。


 ロイター通信などによると、カタールのハマド首相(兼外相)は記者会見で「アサド大統領が速やかに退陣するならば、彼が安全に国外に出ることをアラブ諸国は手助けするだろう」と表明。アサド大統領に対し、政府軍と反体制派の武力衝突が先鋭化するシリアを救うため「勇気ある決断」を求めました。

 また、反政府勢力と反政府武装組織「自由シリア軍」に対し、国民統合政府の形成を呼び掛けました。

 シリアでは昨年3月に反体制デモが始まって以降の死者が1万9000人を超えたとされます。

 政府軍は首都ダマスカスなどでヘリコプターによる爆撃や戦車を展開。22日も、123人が戦闘で死亡し、在英の「シリア人権監視団」によると、この1週間で1290人が戦闘で亡くなり、その4分の3が民間人でした。

 ハマド氏は会合の冒頭で、アナン国連・アラブ連盟特使に、シリアの政権移行案を描く任務を与えるべきだと言及。「平和的な権力の移行」を強調し、シリア内戦の調停にとどまっているアナン氏の取り組みを「変更すべきだ」との見解を示しました。

 会合ではまた、シリア難民を援助するために1億ドルの提供に合意しました。


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