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2012年7月21日(土)

きょうの潮流

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 電気が家庭の暮らしにどれほど役立っているか、一つの計算があります。電力を人間の労力ではかってみたのです▼1キロワット時の電力量は、熱量に置きかえると860キロカロリーほどらしい。おとなの男性1人が1日に食事からとるカロリーは、約2500キロカロリーです。その35%が労力になるとすれば、875キロカロリー。つまり電力1キロワット時は、ほぼおとな1人の1日の労力にあたるというわけです▼月300キロワット時を消費する家庭なら、電気にのべ300人分の仕事をしてもらっています。しかし日本では、地域ごとに一つの電力会社が事業を独占し、消費者は、電気なしに成り立たない生活を事実上1社に頼っています▼東京電力はそこにつけこみ、大幅値上げは当然といわんばかりの文書を配り、批判をあびました。「抵抗するすべをもたない消費者を脅すのか」と。決まってもいない値上げが決まっているかのように説明したのですから、なんともはや▼政府は、家庭向け料金の値上げ幅を8・47%で認める考えです。東電の10・28%案より縮まったものの、原発にしがみつく値上げです。あてがないのに、電力他社の原発から電力を買う費用といって約1000億円。動く見込みのない福島の原発6基の維持や運転にも約900億円…▼もともと、初めから利益を織り込む料金のしくみにあぐらをかく電力会社です。原発事故を起こしても、国が税金で助けてくれる、値上げも認めてくれる。そんな責任感のなさがまかり通るなら、事故の再発が心配です。


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