2012年7月19日(木)
国境紛争地域から撤兵
ICJ判決履行 タイ・カンボジア両軍
【ハノイ=面川誠】タイとカンボジアは18日、国境紛争が続いたプレアビヒア寺院周辺地域から軍部隊を撤兵させました。昨年7月に同地域の非武装化を命じた国際司法裁判所(ICJ)判決を履行する措置の一環です。
カンボジア閣僚評議会の発表によると、今回の撤兵は13日の両国首脳会談で合意した「兵力の再配置」の第一歩。カンボジア側は485人の軍兵力を撤兵させる代わりに、255人の警察部隊と100人の警備要員を配置するとしています。
バンコクからの報道によると、タイ側も軍兵力を警察部隊に転換させる予定です。
両国はプレアビヒア周辺地域の領有権を主張しており、2008年にカンボジアが同寺院を世界遺産登録したことをきっかけに武力衝突が断続的に発生。昨年7月にタイの政権交代で貢献党政権が発足して以来、関係改善が進んでいました。
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