2012年7月11日(水)
南シナ海紛争防止へ規範
「主要な要素」を承認
ASEAN外相会議
【プノンペン=面川誠】東南アジア諸国連合(ASEAN)は9日、議長国カンボジアの首都プノンペンで開いた外相会議で、一部加盟国と中国が領有権を争う南シナ海での紛争を防止するための「南シナ海行動規範」に盛り込む「主要な要素」を承認しました。
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行動規範はASEANと中国を法的に拘束する文書で、2002年に合意した「南シナ海行動宣言」を格上げするものになります。8日のASEAN・中国高官協議では、9月にも事務レベル協議を開始することで合意しました。
ASEAN側の「主要な要素」には、国連海洋法条約の順守、紛争解決と防止の仕組みなどが盛り込まれています。
ASEANは11日に開かれる中国との外相会議で、ASEAN側が合意した「主要な要素」をもとに協議を進めるよう求めるとしています。
ASEANのスリン事務局長は記者団に対して、「(東アジア)地域は国際社会に向けて、最善の方法で問題に対処できるということを示さなければならない」と語りました。