2012年7月7日(土)
「歴史考える機会に」
盧溝橋事件から75年 特別展
中国・北京
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【北京=小林拓也】日本が中国への全面的な侵略を始める口実となった1937年7月7日の盧溝橋事件から75年に合わせ、北京郊外の盧溝橋近くにある中国人民抗日戦争記念館で14日まで、特別展が開かれています。
「忘れてはいけない記憶」と題する特別展は、中国各地から寄せられた、日本の侵略とそれとたたかった中国人に関する資料や武器、生活用品など600点以上が展示されています。
とくに目を引くのが、当時の中国人が書いた日記やノートです。日本軍とたたかった記録や火薬の作り方などが図を添え細かい字でびっしりと書かれています。ノートを熱心に見ていた北京市内の中学2年の女子生徒(13)は「当時の人は真面目に勉強していてすごい。今の自分が恥ずかしい」、「歴史は変えられない事実であり、こういう展示は歴史を考える機会になる」と語りました。
カップルで見学した北京市内に住む男性(25)は「祖父が日本軍に殺されたので日本にあまりいい印象は持っていない。名古屋市長の南京大虐殺否定発言はよくない。事実を認めないのは中日関係の発展にもよくない」と話しました。