「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年7月2日(月)

多磨全生園 園内に保育所園舎

入所者と交流の中庭も

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)新園舎を祝うコンサートを楽しむ(奥左から)佐川修多磨全生園入所者自治会会長ら=1日、東京都東村山市

 1日、国立ハンセン病療養所「多磨全生園」(東京都東村山市)の園内に、認可保育所「花さき保育園」(社会福祉法人土の根会)が開園し、「新園舎を祝う会」が開かれました。汐見稔幸同社会福祉法人理事、保育園関係者や全生園入所者、神(こう)美知宏全国ハンセン病療養所入所者協議会会長、小宮山洋子厚労大臣、渡辺尚東村山市長など140人が出席しました。

 2008年に療養所の施設や土地を開放して地域住民が利用できる規定を盛り込んだハンセン病問題基本法が成立。09年6月に、保育所の誘致が決まりました。

 同社会福祉法人の新保(しんぼ)庄三理事長は開園までの経緯をのべ、「全生園の歴史の新しいページにかかわることができることになった」とあいさつ。

 多磨全生園入所者自治会の佐川修会長は「(堕胎や断種によって)子どもを持つことができなかった251人の入所者の平均年齢は83歳、残された時間はいくらもない。これからは未来を担う子どもたちの元気な声をきき、人間らしく生きていける」と声をつまらせ話しました。

 園舎は大きな窓で、散歩に来た入所者と園児の姿がお互いに見えるつくりです。園内には入所者が行き来できる中庭もあります。

 森田紅(こう)園長は「お互いの生活を保ちつつ、入所者と園児が自然に交流できれば、と思います」と話します。

 同日、全生園入所者自治会が園児に贈ったモニュメント「もりのおくりもの」の除幕式も行われました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって