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2012年6月26日(火)

採決前夜 民主混乱

首相に激しいヤジ

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 民主党は25日夕、26日に予定される消費税増税関連法案の衆院採決を前に緊急の代議士会を開き、野田佳彦首相が所属議員に直接、採決に賛成するよう呼びかけました。しかし、党内引き締めの意図とは裏腹に、賛成派議員からも「逆に反発が広がったのではないか」という声が漏れるなど、党内の混乱は拡大しました。

 野田首相は「社会保障改革は何もやっていないという議論は違う。必要な社会保障の機能強化をやってきた」などと強弁。「最低保障年金も後期高齢者医療制度の廃止も旗は降ろしていない」と大声を張り上げると、激しいヤジが起こりました。他方で、野田首相は「80(削減)の目標を掲げながら、いましっかりとその半分の定数削減をやりきる」などと衆院比例定数削減に言及。「法案に賛同たまわるよう心から、心から、心からお願いする」と述べ頭を下げました。

 終了後、採決での「反対」を明言する議員の1人は、「国民との合意と3党実務者協議とどっちが大事なのか。私たちこそが民主党だ」と強調。賛成派議員からも「これなら(代議士会は)やらない方が良かった」という声が出され、「地元に帰ると民主党はボロクソに言われる」と苦しい表情を浮かべる議員もいました。

 輿石東幹事長は代議士会終了後の記者会見で、造反議員の処分方針や離党の動きなどについて問われると、苛立ちをあらわにし応答を拒否しました。

 輿石氏は同日昼、鳩山由紀夫元首相と会談し、「党を割らないよう最善の努力をする」と述べ、反対した議員の除名や離党勧告を見送る考えを示唆しています。


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