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2012年6月26日(火)

きょうの潮流

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 「あなたがいる わたしがいる 未来がある」―今年の「男女共同参画週間」(男女共同参画推進本部)のキャッチフレーズです。「男女共同参画基本法」施行日の1999年6月23日を踏まえ、毎年この日から29日までの1週間、自治体や女性団体で講演会などの行事が実施されます▼近年、女性の貧困化は深刻です。女性労働者の半数以上が非正規雇用で、年収200万円以下が8割超にのぼります。労働者数の4分の1を占めるパート労働者の7割は女性で、1時間あたりの賃金は979円、男性一般労働者賃金の5割未満にとどまっています▼男女賃金格差の矛盾はシングルマザーに集中し、09年度母子世帯の稼働所得は197・5万円にすぎず、パートを二つ、三つと掛け持ちしている例も少なくありません▼家庭内の性別役割分業も根強く、共働き夫婦でも、0〜11歳の子どもがいる場合、妻の家事育児時間は夫の4〜6倍、自宅内で高齢者を介護している場合も、妻は夫の4倍です▼全労連(全国労働組合総連合)女性局長の大西玲子さんは言います。「女性差別を温存することで、男性を含む全体の労働条件が引き下げられてきたのではないか。妊娠・出産をしても女性が働き続けられる環境に変えることが、男性にとっても人間らしい働き方を実現することになります」▼「男女共同参画」の推進と共生の未来を言うならば、男女ともに長時間労働の是正、パート労働の均等待遇、有期雇用の規制、最低賃金の引き上げこそが急務です。


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