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2012年6月24日(日)

きょうの潮流

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 デモ行進が、にぎわう原宿駅前にさしかかる。梅雨の晴れ間のはなやいだ雰囲気に誘われ、「消費税増税反対!」と叫ぶ声も大きくなりました▼ケータイのカメラを行進に向ける若い女性たち。腕組みして、じっと見守る中年男性。陸橋の上からのぞきこむ若者たち。注目度はまずまずと感じましたが、どうだったのでしょう▼2万4千人の「いのちと暮らしを守れ! 怒りの6・23国民大集会」のさなか、沖縄では5500人の集う「全戦没者追悼式」が開かれていました。行進から帰ってようすを知り、また怒りがわきました▼野田首相があいさつしたそうです。「私たちは常に問い返さなければならない。沖縄が抱く思いをすべての日本人で分かち合おうとする努力を尽くしてきているだろうかと」。新しい米軍基地づくりをすすめ、危ない軍用機オスプレイの配備を認める首相の口から、よくもしゃあしゃあと▼沖縄戦の犠牲者の名を刻む平和の礎(いしじ)に、ことし36人の名が付け加わりました。いまも、遺骨がみつかっています。ことし4月には、八重瀬町の丘の岩陰から女性らしいおとな1人と子ども2人の遺骨が掘り出されました。思い当たる人が、「親族かもしれない」と名乗り出ています▼戦の傷痕は深い。他国を攻撃する米軍基地の重しが消えて初めて、名実ともに戦のない沖縄がきます。野田首相の言葉を借りるなら、7割の人がいまの日米安保条約はいらないと考える「沖縄の思い」を「すべての日本人で分かち合う」ときです。


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