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2012年6月23日(土)

きょうの潮流

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 黒澤明監督の映画、「七人の侍」の公開は、1954年でした。翌55年、世界平和アピール七人委員会が生まれます▼会をつくろうとよびかけた下中弥三郎(世界連邦建設同盟理事長)や、ノーベル賞学者の湯川秀樹、日本婦人団体連合会会長の平塚らいてうなどが名を連ねました。野盗から農民を守る「七人の侍」に人間の良心が描かれたとすれば、七人委員会は平和を願う日本の良識の代表とみなされました▼いま、次の7人が後を継いでいます。武者小路公秀(きんひで)(国際政治学)、土山秀夫(病理学)、大石芳野(写真家)、池田香代子(翻訳家)、小沼通二(みちじ)(物理学)、池内了(さとる)(宇宙物理学)、辻井喬(作家)▼7人は先日、危機感に満ちたアピールを出しました。先に成立した、原子力規制委員会を設ける法律について。民自公などは、法の目的に「我が国の安全保障に資する」を入れ、原子力行政を方向づける原子力基本法にも同じ言葉を加えました。研究・開発も利用も「平和の目的に限り…」と定める基本法に、です▼七人委員会は、軍事利用を警戒し「撤回」を求めました。たとえば、自民党の石破茂政調会長は昨年、雑誌などで語っています。“核の潜在的抑止力を持ち続けるためにも、原発をやめるべきではない”。日本はいつでも核兵器をつくれるぞと示すため原発はなくすな、というわけです▼七人委員会は、原子力基本法は平和憲法のもとにある法律といいます。いま、問わなければなりません。日本は、どこにきているのか。


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