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2012年6月22日(金)

ギリシャ新政権発足へ

サマラス氏が首相就任

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 【ロンドン=小玉純一】ギリシャの連立政権協議が20日、議席第1党の新民主主義党の主導する新政権発足で合意し、同党のサマラス党首が同日、首相に就任しました。21日にも新政権が発足する見通しです。

 同党が連立を模索した第3党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)と第6党の民主的左翼は、所属議員を閣僚に送らない形の閣外協力を決めました。

 新政権を支える3党は6月再選挙の合計議席では国会定数300のうち179。ただし得票率では合計約48%です。新政権は、欧州連合(EU)と合意した融資受け入れの諸条件(緊縮策等)の再交渉をめざします。財政赤字の削減目標(国内総生産比3%以下)に関し、達成の2年繰り延べをEUに求める見込みです。

 EU合意撤回を求める第2党の急進左翼連合は20日、声明で「(新政権は)EU合意継続を基礎に発足した」と述べました。

 サマラス氏は2009年総選挙で新民主が敗北し下野した後に党首に就任。PASOK政権下の10年5月、最初のEU合意には反対しました。ところが11年秋に同政権が行き詰まるとPASOKと連立し、今年2月には与党として2度目のEU合意に加担。国民の批判を受けました。

 5月選挙では得票率が前回の33・5%から約19%へ激減。ユーロ離脱阻止を掲げた6月選挙で約30%まで戻したとはいえ、国民の批判の前に、今度はEU合意の再交渉を掲げています。


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