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2012年6月12日(火)

シリア軍 大規模砲撃

「停戦」発効後で最大

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 【カイロ=小泉大介】シリア軍は10日までの2日間、中西部ホムス近郊に対する砲撃を行いました。4月12日にアナン国連・アラブ連盟合同特使による「停戦」が発効して以降最大規模の砲撃で、ロイター通信が住民の証言として伝えたところによると、少なくとも35人が死亡しました。アサド政権派民兵によるとみられる相次ぐ住民大虐殺に加え、政府軍も本格的な攻撃を再開したことで、シリアの「内戦の危機」は新たな段階に入りました。

 英国に拠点を置く「シリア人権監視団」によれば、シリアでは9日から10日にかけ、全土で政府軍の攻撃が発生し、170人近くが死亡する事態となりました。死者の中には40人以上の政府軍兵士も含まれており、反体制派武装勢力の反撃も激化しているもようです。同監視団は10日、昨年3月に政府軍が住民弾圧を開始して以降の総死者数が1万4100人以上に達したと発表しました。

 一方、反体制派の中核組織である「シリア国民評議会」は9日、隣国トルコのイスタンブールで会合を開き、新しい議長にクルド人で現在はスウェーデンに亡命しているシダ氏を選出しました。前任のガリユン氏は評議会内部の路線対立などを理由に5月に辞意を表明していました。

 シダ新議長は選出後の会見で、国民評議会は今後、主要な反体制派武装組織である「自由シリア軍」の政治指導部の役割も果たすと表明。「われわれは現政権を構成するすべての組織の人々にたいし、体制から離反するよう訴える」と述べ、反体制派の組織強化の必要性を強調しました。


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