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2012年6月12日(火)

「大飯安全」知事に報告

福井県専門委 政府の言い分追認

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 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐり、技術的な安全性を検証してきた福井県の原子力安全専門委員会(委員長・中川英之福井大名誉教授)は11日、同原発の安全性を確認したとする報告書を西川一誠知事に提出しました。

 報告書は、東京電力福島第1原発を襲ったような地震・津波が来ても、大飯原発3、4号機の「原子炉の安全を確保するために必要な対策は確保できている」などと、福島第1原発事故の究明もされていないのに、政府や関電の言い分をうのみにした無責任な断定をしています。

 政府が4月に暫定的に示した再稼働基準について「現時点で知り得る限りの知見を反映している」と追認。大飯原発は電源や原子炉冷却機能の確保に必要な安全対策が取られていると結論付けました。

 事故が起きた際の対応拠点となる免震事務棟や「フィルター付きベント」設置が3年先になることや、防波堤のかさ上げが来年度まで完成しないことも容認しました。

 専門委員会の出した結論は、福島第1原発を襲ったような地震・津波が来ることはないという前提のもとにまとめられたもので、従来の「安全神話」から一歩も出ていません。

 専門委の報告を受け、おおい町の時岡忍町長や県議会の意見を踏まえて西川知事は12日に大飯原発を現地視察、週内にも再稼働への同意を政府に伝えるとみられます。


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