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2012年6月7日(木)

バス運転者労働改善を

自交総連要請 厚労省「真摯に検討」

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(写真)バス運転者の労働条件を守るよう厚労省(右側)に要請書を手渡す自交総連の人たち=6日、厚労省内

 観光バスやタクシーなどの労働者でつくる全国自動車交通労働組合総連合会(自交総連)は6日、関越道ツアーバス事故をうけて、交通の安全を守るために自動車運転者の最低労働条件を確保する規制強化を求める緊急要請を厚生労働省に行いました。

 要請には、飯沼博委員長や大阪、宮城のバス部会の代表が参加。厚労省側は労働基準監督課が応対しました。

 厚労省の基準は運転者に対し、過労死ラインを超える1カ月あたり115時間以上の時間外労働を容認するものになっています。(労働省「自動車運転者の労働時間の改善のための基準」1989年)

 自交総連は、交通安全と労働者の健康を守るため、▽労働者の拘束時間を現行1日16時間から13時間に短縮▽休息時間を現行8時間以上から11時間に延長▽運転時間を現行2日平均9時間から1日7時間に短縮▽連続運転時間を現行4時間から2時間に短縮し、1回につき15分以上の休憩を確保―などへ規制することを求めました。

 国土交通省の指針でも、1日670キロまで交代なしで1人運転が可能だとされています。2010年に総務省から運転者の生理学的影響(疲労)を考慮したものに改めるよう勧告が出され、検討されています。

 厚労省の担当者は「指針改正の検討会には、労働基準局長も参加しているので、結論を踏まえて、厚労省でも真摯(しんし)に検討します」と答えました。

 要請後、飯沼委員長は、「事故以前の厚労省は『経営者側の意見もあり、基準改正は難しい』と答えていたが、真摯に検討するとしたのは一歩前進だ」と指摘し、実効ある規制が行われるまで運動を続けることを表明しました。


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