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2012年6月4日(月)

12年版 国連「世界難民白書」

「今後10年間増加」と警鐘

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 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はこのほど公表した2012年版「世界難民白書」で、居住地を追われ、難民や国内避難民となる人々は、今後10年間も世界中で増加を続けるだろうと警告しました。

 それによると、居住地からの移住を余儀なくされた人々の数は年々増加の傾向にあり、11年年初に世界で4300万人となっています。白書発表に当たってグテレス高等弁務官は、「紛争による強制移住が気候変動、人口増加、都市化、食料不安、水不足、資源争いなどと絡みあうようになっている」と指摘。長年にわたって人々が帰郷できない状況が生まれていると指摘しました。

 前回2006年の白書からの大きな変化は、国内避難民が2600万人に達していることです。これに対し国外に逃れ、UNHCRの認定を受けた難民は1500万〜1600万人でした。

 白書は気候変動や自然災害による移住者について、国際法上の難民として認定が得られないなど、国際的な保護に大きな問題が起きていると警告。ソマリアやアフガニスタン、イエメン、イラクなどでは、紛争や犯罪のため国内避難民への支援活動がより危険になっていることも指摘しました。


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