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2012年5月24日(木)

きょうの潮流

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 いきなりの問いですが、あなたはどれくらい幸せですか。内閣府が、こんな調査をまとめています▼「とても不幸せ」を0点、「とても幸せ」を10点としました。3月の調べで平均6・6。あくまで、1人ひとりの個人の感じ方です。6・6は高いのか低いのか、どう読み取るかむずかしい▼ただし、仕事や暮らしぶりで比べると、差がはっきり分かります。職がなく仕事を探していた人5・2。臨時や日雇いで働く人6・2。会社などの役員では7・2。生活費のやりくりが「非常に困難」な人は5以下ですが、「非常に容易」な人は8でした▼同じ調査で、どれほど不安を感じているか、にも注目しました。4人に1人近くが過労死の、3割以上が孤独死や失業の不安を感じていました。老後の生活費が不安な人は、7割を超えます。不安を強く感じるほど、幸福感も低い▼経済協力開発機構(OECD)は、各国の国民生活の幸福度を比べています。2012年版で、日本は36カ国のうち21位。昨年の19位より低い。36カ国中、経済の規模の大きさは2位ですから、つりあいません。10段階で採点した「生活の満足度」は6・1で、平均の6・7以下です。労働時間の長さや生活時間のゆとりのなさが響き、「仕事と生活の調和」は、なんと34位です▼人の幸せを数字で測るのには、むずかしさがつきまといます。生き方や心の充実度も、無視できません。しかし、わが国の社会進歩になにが求められているか、おおよそ分かる二つの調査です。


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