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2012年5月12日(土)

家庭10%値上げ申請

東電 この傲慢

原発の再稼働を画策

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 「原発再稼働画策のうえ料金値上げは許せない」「人間が制御できない原発は廃炉に」―。東京・新橋で11日、東京電力本店前定例アクション行動が取り組まれました。同実行委員会の主催です。


本店前で市民団体抗議

写真

(写真)東電は電気料金を上げるな、原発再稼働するなと行動する人たち=11日、東京・新橋の東電本店前

 強い風が吹きつけるなか、参加者は「農業・漁業を再建し、人間の住めるふるさとを返せ」の横断幕を掲げて行動。トランペッターの松平晃さんと山内金久さんが「ふるさと」「ウィ・シャル・オーバーカム」などを演奏しました。松平さんは東電本店の社屋ビルに向かって「市民が何を期待しているのか考えてください。日常の暮らしを営むうえで人類にとって、制御できない危険性を持つ原発はいらない。未来が子どもたちのためにあると思えるように、再稼働はやめるべきです」と訴えました。

 この日、東電は一般家庭向けの電気料金の10・28%もの値上げ申請をしたばかり。東電に40年勤続して職場の思想差別裁判をたたかった有坂直幸さんは「家庭へのあまりに傲慢(ごうまん)な電気料金値上げに抗議する」と怒りを込めました。

 5日、「原発ゼロ」の日に都内各地で終日行動したという北区労働組合連合会事務局次長の野中晴(あきら)さん(70)。「小学生の孫は都内在住ですが今もマスクをつけて外出し、昨年の夏はプールにも入れないほど心を痛めています。政府や東電は原発が止まれば電気が不足し社会経済が動かなくなると言いました。しかし、ウソが白日の下にさらされた。原発の放射能汚染は長期にわたる。事故の原因究明なしに再稼働などありえない」と話しました。

 公害・地球環境問題懇談会の河村洋事務局次長(68)は「原発ゼロ、自然エネルギーへの転換の政策提言を行う予定です。東電は被害者への賠償を早期にやるべきです」と話します。「孫が3人いますが私自身も長生きしたいですから、まず関西電力大飯原発の再稼働をさせないたたかいを広げたい」

 ビラを受け取った福島県会津出身という男性(58)=東京都墨田区=は「枝野(幸男経産相)はひでえなあ、タヌキだよ。国民の不安を聞くようなふりして、財界いいなりで電気が足りないから再稼働なんて。大企業は自家発電の能力があるから、値上げの影響がふりかかるのは中小企業と庶民だけ。東電の柏崎刈羽(かりわ)原発が再稼働して事故が起こったら福島の会津、中通りも含めて県全部がこわれてしまう」と話しました。


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