2012年5月2日(水)
再稼働に批判続出
福井・小浜 説明会
福井県小浜市は1日、関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)の再稼働をめぐる説明会を同市働く婦人の家で開きました。市の区長会や婦人会、漁協などでつくる原子力発電小浜市環境安全対策協議会の委員らと市議に対象を限定して行われたもの。
参加した107人からは、経済産業省原子力安全・保安院と資源エネルギー庁の担当者の説明に対し、再稼働に賛成する意見は出ませんでした。
小浜市は、おおい町に隣接し、大飯原発から10キロ圏に市民の7割が、20キロ圏には全員が居住しています。
参加者からは「(保安院は)とても規制当局とは思えない説明だ。原発は遠くない将来とめることになる。原発なしでいける社会をどうつくるかに時間とお金を使う方が正しい」との意見も出されました。
「安全性」について、大飯原発の下の断層(破砕帯)調査を求める意見や「事故が起きたときの避難計画を知らされていない」「原発が動く限り生み出される死の灰をどう責任をもって処分するのか」などの意見が相次ぎました。
「必要性」に対して「住民の安全・安心と電力需要をてんびんにかける次元の問題ではない」との意見が出ました。「(説明会に)一般市民も参加できるようにしてください」との注文もありました。