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2012年4月23日(月)

きょうの潮流

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 〈ひとり灯火のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる〉(兼好法師『徒然草』)―時空を超えて、会ったこともない人と語り合い、心の友になれるのは、読書ならではの喜びです▼きょう4月23日は「子ども読書の日」。子どもの読書離れを解消しようと2001年に施行された「子どもの読書活動の推進に関する法律」によって制定され、各自治体で講演会や読み聞かせ、おはなし会などが取り組まれます▼いじめや不登校、受験でつらかった時期、本に救われたという子どもたちが話してくれました。「本の世界は安心して憩える場所。そこで英気を養って日常の生活でまた頑張れる」「どんな困難にも立ち向かう登場人物の姿に、現実を切り開いていく知恵と勇気を学んで励まされた」▼子ども時代に夢中になれる本と出合うことは、その後の人生を生きる上でも大きな力になります。その出合いと読書環境を保障するのは、各家庭だけでなく、社会の責任です。貧困と格差が広がる中、子どもに本を買えない家庭も増えています。仕事で疲れ果てて、読み聞かせをする余裕のない若い親たち▼親子読書地域文庫全国連絡会の広瀬恒子代表は、公立図書館や学校図書館の整備と充実を訴えます。「特に、子どもと本を結ぶ人の存在が重要です。全学校図書館に、専門性を持った正規の学校司書を配置することを求めます」▼想像力と人を思いやる心を育む読書の恵みを、すべての子どもが享受できることを願います。


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