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2012年4月14日(土)

きょうの潮流

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 韓国のニュース番組で、研究者が話していました。北朝鮮はこんどの事実上のミサイル打ち上げに、8億数千万ドルつかった、と▼いまの日本のお金にして、およそ700億円です。北朝鮮の国民が1年間食べられるほどのトウモロコシを買える、といいます。北朝鮮の指導者の発言などをもとに推し量った額ですが、巨額を費やしたことは否めません▼打ち上げは、失敗しました。国民の汗の結晶の「ロケット」は、爆発し砕け落ちました。生誕100年の故金日成主席と新しい最高指導者を、「ロケット」の“祝砲”でたたえようとした北朝鮮。みずから軍優先を掲げる国の次の出方に、世界が注目します▼北朝鮮は、ミサイル発射のあと核実験を繰り返してきました。「実際に核戦争の地獄を体験したわれわれ原爆被害者は、核兵器は…悪魔の兵器以外のなにものでもないことを指摘し…怒りをもって強く抗議する」。3年前の北朝鮮の核実験に対する、日本原水爆被害者団体協議会の声明です▼同じ声明は、核実験を「人類との共存が許されない、人類絶滅兵器を手にもつ意思の表明」とみなし、抗議していました。「いかなる理由があろうとも、核兵器を国の安全を保持する兵器として選択することを許すことはできない」▼そう、「いかなる理由があろうとも」です。北朝鮮が、核兵器の開発計画を捨てるという世界への約束を果たさない限り、アジアの緊張は強まるばかりです。国は孤立を深め、みずからの安全の保障も遠のくでしょう。


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