「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年4月12日(木)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 4月15日は、北朝鮮の金日成主席の誕生日といいます。本人は18年前に亡くなっていますが、北朝鮮では「永遠の主席」とあがめられています▼北朝鮮が発表している「人工衛星」の打ち上げは、主席の生誕100年を記念する行事です。折も折、孫の金正恩氏が最高指導者となります。北朝鮮は、打ち上げを、強く盛んな国「強盛国家」づくりの象徴にする考えを明かしています▼人工衛星なら、日本も韓国も打ち上げています。しかし、国連の安保理事会は北朝鮮に、決議で「弾道ミサイル」の技術を利用した発射をやめるよう求めています。仮に人工衛星を積む発射だとしても、核爆弾を運ぶ弾道ミサイルの技術開発につながるからです▼決議は、核開発をめぐる約束を守らない北朝鮮への、国際社会の回答です。北朝鮮が、決議を重く受けとめなければ、各国の不信が募り、大手をふって宇宙開発に参加する道もみずから閉ざすでしょう▼「わが国領域内に落下するケースは、通常は起こらないと考えており、国民各位におかれては、平常通りの生活を送っていただきたい」。北朝鮮が発射した場合についての、日本政府の発表です。官房長官は、備えは「万万が一」のため、といいます▼「万万が一」が物々しい。沖縄の島々に撃ち落とすミサイルを持ち込み、警報の試験放送は当初、「攻撃対象地域 沖縄県」と表示していました。まるで有事か。戦争訓練の好機とばかりにはしゃいでいては、外交力で発射をやめさせるのに逆効果です。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって