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2012年4月1日(日)

きょうの潮流

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 南よりの台風なみの風が、冬の名残を払いのけるかのように吹きすさびました。雨をともなう春の嵐です▼きょうから4月。1日は一転して北風が吹き、北国は雪模様との予報ですから、めまぐるしい。年金・医療・介護・子育て…。負担増の話が目白押し、消費税を増税する法案が国会に出たばかりの新年度の始まりは、お天気も荒れ気味のようです▼南風は、春のめざめをよびおこしました。東京でも、サクラが花を開きました。とたんに、嵐に見舞われ、きょうは花冷えか。しかし、咲いて間もない若い花の力は強い。風雨にたえつつ、短い花の命が列島をかけぬけます▼1000年以上生き続けてきた、福島県三春町の滝桜は、昨年の大地震にも負けませんでした。幹回りが10メートル近い、ベニシダレザクラ。町は毎日、見物客のために周辺の放射線量を測って発表しています。被災地で、仮設住宅のならぶ校庭に植わるサクラの開花を、復興を願いながら待ちわびる人も多いでしょう▼福井県敦賀市の金崎宮(かねがさきぐう)の花換(はなかえ)まつりは、サクラの花期の祭りです。人々が、「花換えましょう」と声をかけあい造花を換えっこします。14世紀の南北朝の動乱で若い命を散らせた2人の親王に、花をささげたのが始まりといいます▼20世紀初め、男女が意中の人に花を渡す祭りになったようです。相手も「換えましょう」と応じれば、恋の始まりです。今では老若男女、思いや願いをこめて交換し合います。みなさんの、願いがかなう12年度になりますように。


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