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2012年3月11日(日)

きょうの潮流

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 東日本大震災発生の後に目の当たりにした被災地の惨状が、脳裏に焼きついたままです。津波で木造家屋は跡形もなく流され、ビルの太い鉄骨がねじまがり原形をとどめていない市街地。避難所では、家だけでなく家族まで失った被災者が悲しみと寒さに打ち震えていました▼あまりに重い現実。私たちがやれることはなにか。自問自答しながら確信した答えは「被災者に心を寄せた」報道に徹するということです。その視点で生活再建・復興に役立つ記事をと努めてきました▼あれから1年。被災者の主な生活の場となった仮設住宅では、玄関先に作ったささやかな鉢植えの花壇も目立つようになりました。しかし、生活の過酷さは、本紙の「被災者300人実態調査」でも浮き彫りになっています▼「消費税増税なんて、被災者に死ねということか」。仮設では、悲鳴のような声が噴出しています。「水産特区」構想も同様ですが、為政者には被災者への思いやりはかけらもないのか▼一方で、被災地の復興を願う温かい気持ちにも多く接してきました。「復興のためなら」と時間をさいて本紙の取材に応じてくれた漁協幹部や地元有力企業の社長も少なくありません▼「共産党はまったく縁がなかったが、無私の援助に感動しました」。被災直後、日本共産党の支援物資で一家が飢えをしのげたという、ラーメン店の店主。店を再開して9カ月、人気の五目みそラーメンをいただきながら実感しました。心は「寄せあう」ようになれる、と。


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