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2012年3月10日(土)

きょうの潮流

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 「ペップ」とは、アメリカの俗語で「元気」「元気づける」の意味です。「キッズ」は子どもたち▼「ペップキッズこおりやま」は、福島県郡山市に昨年末できた、東北地方でもっとも大きい室内遊び場です。70平方メートルの砂場や全力で走れるランニングコース、三輪車のサーキットやボール遊びの場所もあります▼小売会社が土地や建物、遊具を提供し、郡山市が運営しています。入場無料の90分入れ替え制で、土・日は昼までに整理券がなくなるほどの人気です。放射能のせいで、外で遊べない子どもが、親とともに県下各地から集まります▼福島市の服部雅(ただし)さん(68)は、心配でなりません。孫たちの食が細い。もうすぐ小学生の男の子も、もりもり食べて元気印だったのに、かつての半分ほどしか食べません。思い切り遊べないからでしょう。夕食後も、横になってごろごろする時間がふえたようです▼育ち盛りの孫に、発達障害が出ないか。いつまでこんな状態が続くのか。高いままの放射線量への不安に孫への心配が加わり、服部さん自身の体調もおかしい。首から頭に激痛が走り、「ストレスで帯状疱疹(ほうしん)にかかる寸前」と診断されました▼ペップキッズこおりやまの運営にかかわる小児科医・菊池信太郎さんが、幼稚園児を調べて明らかにしています。原発災害のあと、体重のふえ方が前年の3分の1ぐらいに落ちた、と。「21世紀をになう子どもたちのために、せめて学校に砂場の第2体育館をつくってほしい」。服部さんの願いです。


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