2012年3月9日(金)

賃上げで景気回復を

国民春闘中央行動

（写真）すべての労働者の賃上げなどを求めて唱和する参加者＝８日、厚生労働省前

　ヤマ場の２０１２年春闘。回答指定日を１週間後に控えた８日、全労連と国民春闘共闘委員会は、すべての労働者の賃上げによる景気回復を求め、消費税増税や社会保障の改悪に反対して、東京都内で「国民春闘勝利中央行動」を展開しました。全国から３０００人が参加。国会前での座り込みや集会、デモ行進、国会議員や省庁への要請行動をしました。

　正午から厚生労働省前での総決起行動で、主催者あいさつした大黒作治代表幹事（全労連議長）は、大企業は円高を口実に生産拠点を海外に移転させ、正社員の解雇、下請け単価の買いたたきなど身勝手な態度に終始していると批判。大企業が抱える２６６兆円の内部留保を賃上げにまわし、国内産業を守れの声を集中しようと訴えました。

　決意表明で、白衣の座り込み行動に取り組んだ日本医労連の中野千香子副委員長は、「国民の命と健康を守るために看護師の増員を」と訴え。国公労連の盛永雅則副委員長は、国家公務員の賃下げ法成立に「満身の怒りを込めて抗議する」と力を込めました。

　自交総連の園田公作副委員長は、「すべての労働者と手を結んでたたかう」。大阪教職員組合の藤川真人書記次長は「教育基本条例」「職員基本条例」両案の撤回に全力を尽くすと語りました。