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2012年2月25日(土)

EU再生可能エネ発電所急増

太陽光イタリア 風力ならドイツ

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 欧州連合(EU)の再生可能エネルギー発電施設が顕著に増加していることがわかりました。欧州風力エネルギー協会(EWEA)が明らかにしたもので、2011年にEU圏内で新規発電所の発電容量に占める再生可能エネルギーの割合は71・3%と初めて3分の2を超えました。発電容量は前年の10年よりも37%増の約3200万キロワットとなっています。(片岡正明)


2020年目標に前進

 EUは20年までに(発電以外に集中暖房の給湯、自動車などを含む)消費エネルギーの20%を再生可能エネルギーで賄うとする数値目標を掲げています。また、地球温暖化につながる温室効果ガス排出を30%削減するとしています。新規の再生可能エネルギー発電増はこの二つの目標に着実に向かっていることを示しています。

 新規分で最も多いのは太陽光発電で47%、発電容量は約2100万キロワット。続いて風力発電が21%、960万キロワットでした。

 新規分を加えたEUレベルでの総発電能力でみると、再生可能エネルギーは31%で、うち水力が14%、風力が10%、太陽光が5%などとなっています。このほか原子力発電は14%、石炭火力発電は26%、ガス火力発電は23%です。

 石油・石炭火力発電、原子力発電は、いずれも新規増設よりも、停止・廃炉などによるマイナスが大きく、発電能力は前年より低下しました。

 欧州太陽光産業協会によると、発電容量でみた新規の太陽光発電増設が最も多い国はイタリアで900万キロワット、2位はドイツで750万キロワット。一方、EWEAによると、風力はドイツで209万キロワット、2位は英国で129万キロワットとなっています。


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